フランス語学科同窓会 上智大学フランス語学科同窓会問題(個人情報無断漏洩 及び 風間烈同窓会会長の虚偽対応)

上智大学フランス語学科同窓会による個人情報無断開示事件(23)

(承前)

さて………

いままで何度も稿を重ねてきましたが、残念ながら、本件が解決することはないと僕は思っています。
同窓会組織が固執しているのは、個人情報の取扱に関する見解の相違などではないと推察するからです。

就職懇談会の告知をつくる前に「個人情報を利用していいですか」という14文字を書く手間を省き、事が起きたら起きたで「ゴメンナサイ」という6文字を書けないという、同窓会組織の得体の知れない妙なプライドこそが本件の本質であって、水野らごときに指摘を受けたからといって、そのプライドを捨てるとは到底思えないのです。

率直に言って、本件のような出来事は、ムキになってくどくど主張を繰り返す類いの話ではないと思っています。
先方も当方もお互いに神様ではないので、間違っていることや至らないことは改善する必要があるし、良いことや役に立つことは維持拡大すればよいだけのこと。

間違いを直すと言ってくれれば済むことですし、事実、フランス語学科との間ではそれで解決しています。
「連絡が不徹底だった。悪気はなかったけれどすまなかったね。再発しないように制度をこのように改めるよ」
とだけ言えばそれで一件落着ではないのでしょうか。
反対に、僕や仲間たちに何か問題があるというのならば、それを指摘してくれれば今後の糧になることは言うまでもありません。

そこで断じて頭は下げないと意固地になり、自分たちは100パーセント悪くないという完璧な回答を無理が無理でも仕立て上げるが為に、自分たちが会員の個人情報を無断で学科に提供していた事実を歪めて「見解の相違」などと強弁するだけでなく、わざわざ起用した弁護士歴40年超の大ベテランの法律家が内容証明でウソをつき、果ては会長自ら会報でそのウソを言い触らしてしまったことは、積極的欺罔あるいは虚偽の事実の表示と呼ばれる人を欺く行為であり「見解の相違」で済まされることではありません。

得体の知れない妙なプライド - 自分たちを何が何でも上の立場に置こうとする思考回路 - があるからこそ、同窓会組織は“目下”である卒業生の事前許可を取るという発想には至らないし、“目下”に謝罪するなんて選択肢は端から存在し得ないし、あまつさえ学科の教授さえも“目下”とみなしているから、すぐにバレるウソをついて一方的に責任をなすりつけることさえ平気なのだと推察します。母校の学科や、そこではたらく教授たち(OB, OGもいますから、彼ら彼女たちもまた同窓会会員なのですが)の立場を尊重する気持ちがあるのならば、こんなに卑怯で拙劣な責任転嫁ができるものでしょうか。

同窓会が本当に何も悪いことをしていなくて、すべて公明正大に説明できるというのならば、弁護士が内容証明に事実でないことをわざわざ書く必要があるでしょうか。あまつさえ、一方的に話を打ち切って沈黙するだとか、責任を一方的になすりつけられた被害者でもあるフランス語学科長がわざわざ乗り出しての呼びかけをも拒否する必要があるでしょうか。

もしも僕が同窓会の責任者だったとしたら、むしろ何度でも出向いて何度でも説明せねばならないと思うでしょう。もしも、本当に同窓会の主張が正しくて、何も悪くないのに学科が疑いの目を向けてきたら自分たちが困るわけですから。

上智大学全体の同窓会組織であるソフィア会のホームページにある、フランス語学科同窓会の紹介文には
「会員相互の親睦を図るとともに、母校ならびにフランス語学科の発展に寄与することを目的に活動しています」
とあります。
風間烈・上智大学フランス語学科同窓会会長は、学科長の呼びかけから逃げ回って耳をふさぎ目をそらすことが、学科の発展に寄与するとお考えなのでしょうか。

共催者である学科の教授たちがとうに事実を認め我々当事者に謝罪を済ませている状況で、事実上の主催者である同窓会が「問題は存在しない」と言い張るのは、少なからずいびつに思えます。
共催者間で「見解の相違」があって、それでも共催イベントを続けるつもりだとすれば、今後の運営の為にもせめて共催者同士で話し合ってもよさそうなものですが、風間烈・上智大学フランス語学科同窓会会長にしてみれば、うかつに面談などして自分たちのボロが出てプライドを傷つけたくないから、事ここに及んでなお自分たちのプライドだけが大事だからこそ、無理が無理でも対話を拒絶しなねばならないのだと推断せざるを得ないのです。

以前、学科の先生方とお話しした際
「同窓会からは就職懇談会が終わった後にお礼ひとつないし、学生からのフィードバックも何もない。水野が2年連続参加して2年とも同じだから偶然ではあるまい。お礼を言えと威張りたいのではなくて、せっかく母校の学科に協力しようと思ってくれている人の気持ちをくじくようなことをして欲しくない」
と指摘し、この事実を全く知らなかった学科長は
「お礼の連絡もしないなんて……… そんな非常識なことは必ず改善する」
と約束してくれたのですが、お礼は一切書かないけど個人情報はしっかり収集して第三者に無断で流すという同窓会組織の神経は、僕の理解を超えています。同窓会が手に入れた卒業生の勤務先に関する情報は管理対象外だから事前許可なく好き勝手に使います、アナタは黙って同意したでしょうと一方的に決めつけて一方的に同意の成立を主張して憚らない同窓会側の主張もまた。

上智大学フランス語学科同窓会は「見解の相違」なる言葉を繰り出して、自分たちのしたことに問題はなく他人がどう受け止めるかは関係ない、と代理人の池田昭弁護士(第二東京弁護士会所属, 弁護士登録番号 15626, 池田法律事務所, 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-8-6 宮益坂STビル9階, Tel: 03-3406-4947, Fax: 03-3406-4948)が内容証明で公言し、風間烈・上智大学フランス語学科同窓会会長自身がダメを押すように「問題は存在しない」と言明しています。
すなわち「せっかく母校の学科に協力しようと思ってくれている人の気持ちをくじく」かどうかなどということは、同窓会組織の関心事でないと推断せざるを得ません。

しかし、これもまた「妙なプライド」の産物なのだと思えば理解はできます。
「俺は偉いんだぞ」と思っている人たちが、偉くない人にわざわざ頭を下げてお礼を言ったりはしないものでしょうし、「お前のものは俺のもの」と思っている人が、俺のものの扱い方や利用方法について本来の持ち主の意見や承諾を求めることはないでしょうから。

「そんな決めつけをするな! 同窓会は善意で行動している公正な組織だ!」
というご意見があるかもしれません。
では、善意のみの公正な組織が、以下のような行動をとり、その理由も説明もせず議論を打ち切り、シカトを決め込むなどということをするものでしょうか? そうしなければならない理由があるものでしょうか?

  1. 個人情報公開に当人が同意していたとみなすのは勝手ですが、それでも人さまの持ち物を扱うのに、ひと言挨拶をしておくのが人として最低限の礼儀ではないのですか? 「卒業生の個人情報を慎重に取り扱っている」はずの組織が、その最低限の礼儀を省略しなければならなかったのはなぜですか?
  2. 就職懇談会の後に、参加者に挨拶もお礼もしないのは一体どういう礼儀作法なのですか? 「卒業生の個人情報を慎重に取り扱っている」はずの同窓会組織が、卒業生自身を慎重には扱わないのはなぜですか?
  3. 卒業生自身を慎重には扱わないのに、その個人情報の収集だけはしっかりしているのはなぜですか?
  4. 「管理すべき情報に該当しない、たまたま知り得た情報」を廃棄せず勝手に利用しているのはなぜですか? 規定がないから何をしてもいい、というのは日本語では慎重と言いませんが
  5. 同窓会が「学年幹事」就任を打診してきた時、水野は
    「個人情報取得・管理の責任とリスクを学年幹事に押しつけ、丸投げするおつもりで勧誘なさっているのか」
    と問い合わせたが、回答をはぐらかし今日に至るまでシカトを続けるのはなぜですか?
  6. 前項の通り、同窓会の個人情報取扱手法の危うさを指摘していた人間が、個人情報を喜んで差し出し第三者にも無断開示してもいいと同意していた、と同窓会は本気で思っているのですか?
  7. 風間烈・上智大学フランス語学科同窓会会長とその代理人池田昭弁護士(第二東京弁護士会所属, 弁護士登録番号 15626, 池田法律事務所, 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-8-6 宮益坂STビル9階, Tel: 03-3406-4947, Fax: 03-3406-4948)は、僕のことを「同窓会活動に協力的な水野氏」と評していますが、その「同窓会活動に協力的な水野氏」に同窓会はどのような対応をしてきましたか? 「同窓会活動に協力的な水野氏」に自分から持ちかけた役員就任の話を一方的に破棄したり、「同窓会活動に協力的な水野氏」からの質問に今日に至るまでシカトを続けてい同窓会自身の対応に「問題は存在しない」のですか?
  8. 「上智大学フランス語学科同窓会」を名乗りながら、当のフランス語学科の責任者である学科長の申し出を拒絶したのはなぜですか?
  9. 「母校ならびにフランス語学科の発展に寄与することを目的に活動してい」るはずの同窓会組織が、フランス語学科との共催イベントに関わる不祥事で、当のフランス語学科の意向を無視するのはなぜですか?
  10. これだけの事柄が列挙されてもなお「問題は存在しない」のですか?

(つづく)

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