フランス語学科同窓会 上智大学フランス語学科同窓会問題(個人情報無断漏洩 及び 風間烈同窓会会長の虚偽対応)

上智大学フランス語学科同窓会による個人情報無断開示事件(37)

(承前)

以前、僕は仕事である東南アジアの国の僻地に頻繁に出張する機会があり、商談のみでなく、英語が話せてマルチプル・ビザを持っているという理由で、現地で工事している同僚に部材を手渡す為だけの弾丸出張に駆り出されることもありました。

僕としては、現場の労苦も垣間見ていましたし、自分が役に立てることがあるならばやるべきだろうと思い、周囲からの依頼を進んで引き受けてきたのですが、若い同僚から
「ミズノさんはあの国への出張をホイホイ受けすぎですよ」
とクレームをつけられたことがありました。

つまりは、僕が僻地への出張を受け入れた事実は、
「ミズノは二つ返事で行ったのに、お前は文句を言うのか」
という実績や参照事例にされてしまう、自分が断れなくなってしまう、という不平なのでした。
もちろん、若い同僚は半分冗談のつもりだったのでしょうが、僕の対応が、僕ひとりだけの問題ではすまなくなるのは事実でしょう。

同じように、フランス語学科同窓会の一方的な主張が実績として構築されてしまったら、将来、全然知らない人にまで危害を及ぼすことになってしまわないでしょうか。

「卒業生の誤解でした」
「卒業生は個人情報の開示に同意していた、と同窓会が勝手に判断しました文句は言わせません」
「同窓会はこれからも卒業生の個人情報を好き勝手に扱います」

などという一方的な主張をして憚らない人たちが、将来似たようなトラブルを起こして、他の卒業生が被害を受けた時に
「だってミズノという別のOBも過去に賛同しましたから」
などという虫のいい言い訳の根拠にされてよいとは断じて思いません。

我田引水の身勝手な論理展開は、風間烈・上智大学フランス語学科同窓会会長が、代理人の池田昭弁護士(第二東京弁護士会所属, 弁護士登録番号15626, 池田法律事務所, 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-8-6 宮益坂STビル9階, Tel: 03-3406-4947, Fax: 03-3406-4948)を通じて実際に行っているだけに、単なる杞憂で済まされる問題ではないと思うのですが。

同窓会自身が自分たちの誤りや過ちを認め、それがなぜ起きてしまったのか、将来どのように再発を防ぐのかという総括を僕や仲間たちが求めるのは、過大な要求でしょうか。不当なクレームでしょうか。

さて………

本稿を読んでくれている友人たちとそれぞれ個別に話す機会があり、こんなことを言われました。

ある古い友人からは、
「まあ、同窓会がやらかしたってことだよね。ミズノたちに悪い点があるようには思えない。自分はミズノの友達というバイアスはあるにせよ、上智大学の学科のことも同窓会もよく知らない自分から見て、誰がおかしなことを言っているのかは明らか。反論にウソを持ち出して、それを会報で発表しちゃうってのが決定的というか、救いようがないし、おかしいよね」

別の友人からは、
「卒業生の情報を本人の許諾なしに載せるのはダメだよね。シンプルな話なのに。同窓会が勝手に判断して何やってもいいというのなら、営業とか選挙とか、当人の与り知らぬところで別の目的に流用されるかも知れない話」

サービス業で働く友人は、
「同窓会側に非があることは明白なのに、どうして彼らは誤りを正さないんでしょう?」
との疑問を呈してきたのですが、
「規定があっても他の客がいても、構わず自分だけを特別扱いしろ!ってわめくお客はよくいるでしょ。自分を割り込ませろとか無理矢理アップグレードしろとか、それがむしろ当然とさえ思ってるようなお客。そういう輩と同じ思考回路なんだろう」
と、僕の考えを述べたら
「ああなるほど、よく分かりました」

別の友人からは
「個人情報の扱いよりも、ミズノ君がせっかく面倒臭いであろう同窓会役員を引き受ける約束をしたのにいつの間にか排除される、という話が一番『どうなんだろう感』があった」
と言われたので、あくまでも僕自身の解釈と断った上で、
「同窓会組織は魚が釣れたらいいなと思って当てずっぽうに釣り針を垂らしているだけ。偶さか釣れたけど別の魚のほうがいいやと思ったら、先に釣った魚は捨てるなり海に戻すなりするでしょ。彼らはそれと同じことを僕にしただけなんだと思う。同窓会が尊大に見えるのは、その釣った魚を捨てる時にいちいち謝ったり、食べる時に御礼を言う人はいないのと同じこと。そう思って初めて、同窓会の言動が理解できる」
と答え、
「ミズノ君が怖いから手に負えなくて逃げ回ってるんじゃないんだ」
「もしそうならば、他の同窓生が疑問を投げかけた時に、全く同じように『残念です』なんて捨て台詞を吐いてシカトなんてしないと思う。もっと分かりやすいのは、学科長直々の要請を踏みにじったこと。フランス語学科同窓会なのにフランス語学科長をシカトってのが傍目には酷いことだと思うけど、それを酷いとも思わない人たちの考えが、悪い意味で首尾一貫してるんだと思う」
などという会話になったものでした。

一方で、ある年上の友人からは、心のこもった忠告を受けました。
いわく、
「同窓会がどうしようもない連中なのはもとより明らかな話。そこにミズノ君が時間を割いて暴露大会をしても、自分の能力をロスさせるだけでなく、自分の品位を下げるだけ。ミズノ君のご両親だって、こんなことさせるために今まで育ててきたんではないだろう」

確かに全くの正論で、そういうことを言ってくれる人がいるのも貴重でありがたいことと思わねばならないでしょう。
その時は、僕自身やりたくてやっているのではないのでじきに止めます、と答えることしかできなかったのですが、実際のところ、こうして人目に触れるかたちで真実が明らかにされなければ、「同窓会がどうしようもない連中」であることさえ、我々の多くが認識することはなかったのではないでしょうか。

僕や仲間たちが過去の経緯や周囲で起きた出来事を掘り返して、学科長をはじめフランス語の先生方と直接面談までして真実にたどり着いているにもかかわらず、「問題は存在しない」とまで言い放つ、平気でうそをつく人たちの存在を、我々の多くは今まで認識していたでしょうか。
都合が悪くなればひたすらシカトしてやり過ごそうとする同窓会幹部たちが、会報で都合よく展開する虚偽のプロパガンダを、多くの人たちが何の疑いもなく信じ込んでしまうことはなかったでしょうか。

たまたま富士山に登る人はいないように、たまたまウソを言いふらす人はいません。
意図を持って、罪のない多くの人を騙そうとしている人物たちがいて、その被害に遭っているさなかに、当事者のこの僕が黙っている理由はなかったということです。
少なくとも僕は、右の頬を殴られているさなかに、左の頬を差し出せるような人物ではありません。そのような奇特な方は、2,000年前に磔刑に処されています。

さて………

会報といえば、編集人は中村雅治・上智大学名誉教授が長年務められているようで、お名前と自宅住所が毎回掲載されています。
そして中村教授といえば、在学中に長文読解の基礎演習の期末試験で問題を配りながら
「この試験の最後の問題は、皆さんの習っていないような文章ですから、ま、皆さんは解けないでしょうウヘヘ…」
と、のたまったことがありました。

僕はそれを聞いて、
「皆さんが習ってないんじゃなくてアナタが教えてないだけだろうが!」
と内心怒りつつ問題をめくったところ、小学生からフランス語を習っていた僕にとってはちっとも難しくはない文章で、テストの終わる10分以上前には解き終わって教室を退出したものでしたが、教えてないことを考査に出して何をしたいのか、単にマウンティングをしたかったのか、ウヘウヘとニヤケ面をして見せるこのセンセーの薄気味悪い心根を見て、大学教授ってキモい人種なんだなぁと心に刻まれた出来事として今も記憶しています。

あの問題が考査に含まれるというのであれば、自分が教えたこともないことを問うて、いわば後出しジャンケンをしてニヤついてみせるこのオッサンは一体何をしたかったのか、理解に苦しみます。

「いや、最後の問題は単位の考査とは関係なかったんだ」
と、あとから言い訳することはもちろん可能でしょう。しかし、期末試験に教わってもいない問題をいきなり出されて教授がニヤついていたら、単位がかかっている学生にとってはいかにも恐ろしく薄気味悪い話。

もしもその問題が考査に含まれないのだとしたら、前もって
「成績とは関係ないけれど、皆さんの学習進度を量る為に解いてください」
とでも断っておけば要らぬ誤解を生むことも、いたずらにひとを不安にさせることもなかろうに。
その僅かな手間を省いて、センセー面をして学生を見下そうとする態様は、身勝手な論理をふりかざして、自分たちに寸分の非もないと威張ってみせるフランス語学科同窓会の姿勢に酷似しているように思えるのは僕だけでしょうか。

バカの一つ覚えという言い方がありますが、一般論として、矮小な人物に限って、一度成功したと思うと同じ手法を繰り返す傾向があるように思います。

「お前らヒラ会員は雑魚なんだから、役員様の都合のいいときにだけ利用されていればいいんだ!」
ということであるならば、それが上智大学フランス語学科同窓会役員様の方針なのだとキチンと明示していただきたいですし、もしもそうではなく、何かしら不手際・無作法・非礼が存在したというのならば、失敗を失敗と認めて、その原因と再発防止策を明らかにしていただかないと、いつまたバカの一つ覚えが発揮されて、ニヤケ面のオッサンたちが、いつまた別の犠牲者を生むことになるのか、心の底から不安でなりません。

(つづく)

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